京つう

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2007年11月16日

小面

『小面』(こおもて)



能楽の代表的な女面。

ただ当観世流では基本シテ(主役)には使わず専らツレに使用する。

『小』という意味は可愛らしいや若く美しいという意味があり、
能楽の面の中で一番若い面という意味があります。

ふっくらした顔をしておりうら若き女性の顔。

といっても当時のうら若き女性とは12~15才ぐらい。

有名な面に豊臣秀吉が龍右ェ門に打たせたとゆわれる『花・月・雪』の面があり、
花は三井家、雪は金剛家が所蔵していますが月は発見されていません。

女面の特徴は眉を高い位置に書く事、歯を黒く仕上げる当時の風習を色濃く残し、
更に小面は毛描きを真っ直ぐに描くところに特徴がある。


因みに当家には小面は2面あります。

1面は記事にアップした『大和』と銘打たれた古作の面で、
私がツレで舞台に立つ際に使う面です。

2面目は私が初めて面をつけた面で我が父作の面です。

父は約30年前書生に入る前後能楽師についており、
何面か打った際の一つがその小面です。

私が18で『小鍛冶』のシテをする際嘉祥閣や自宅にて毎日稽古に用いた面です。

さすがに本役の際に使う出来ではありませんが稽古用として、
現在も桐のタンスに入っており、我が子和史の成長の中で、
また練習用の面として重宝する事になると思います。  


Posted by 吉田 篤史  at 16:26Comments(0)能の面