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2012年02月01日

嘉祥閣再建五十周年記念会

8月20日


私が能楽師なのは、このページご覧の皆様は当然ご存知だと思います。

能楽には、茶道や生け花と同じく、様々な流儀があり、
舞台のシテ(主役)だけでなく、謡や舞を担当するシテ方だけでも5流あります。

私は、創始者の観阿弥、世阿弥の流儀、観世流です。

この観世流の能楽師は、現在450人ほどおります。
(因みに囃子方や狂言やワキ方も足した総能楽師の人数は1100人ほど)

他の和の世界と同じく、流儀とゆう世界では、お家元がいらっしゃいます。

450人もの人間を統括されるのは難しく、次に職分とゆう役職的なものがあり、
現在観世流では、分家や老分とゆう位もありますが、職分はそれ以外に38人いらっしゃいます。

その、職分の先生方が、私達、準職分や師範の師匠となり、
常々稽古をつけてくださっています。

私は過去の記事にも書いていますが、
祖父が遠戚とゆう事もありこの世界に入ったので、当たり前な話ですが、
職分家である、井上家に属しており、師匠の名前を、井上嘉介先生と申します。

その一門の能舞台を、嘉祥閣とゆうのですが、御所の南西すぐにあります。

常々ここで稽古し、修行し、またお弟子様の謡会を春秋に行っていますが、
この嘉祥閣が、戦時の疎開で取り壊しになり、
戦後再建されて、50周年を祝う会が、この日ありました。

一門の有志の能楽師に習うお弟子様方での、合同の謡曲会です。

素謡や仕舞、連吟と、各社中ごとに朝から晩まで行われました。

うちからも、父の社中が13人、私の社中26人が出勤して下さいました。

その後、玄人である私達の仕舞や謡があり、場所を変えて、平安ホテルで祝賀会がありました。

皆様にご迷惑かけたくなく、といってできればたくさんの皆様にお越しいただきたかった私は、
26人と、たくさんの社中がご参加くださった事嬉しく、宴席では社中席にて皆様と歓談し、
私にしては珍しく、二次会、それも上七軒の、萬春へ!

たまに父のお土産で食べる、大好きなビフカツサンドのお店に、お初です。

社中の皆様と楽しい時間!

毎度ながらの美味しさ、ビフカツサンドに、にこにこです。

たくさんのお弟子様に囲まれて、私は幸せです。

未来、和や学にバトン渡せるように!!!!

私がしなくてはならないことは、これからもまだまだたくさんあります。

皆様に楽しんでもらい、長く続けてもらい、和や学が継ぎたいと思うように、
これからも頑張っていこうと思います。





















  


Posted by 吉田 篤史  at 02:59Comments(0)吉田嘉謡社