お詫び

吉田 篤史

2013年12月30日 17:40

元旦毎年は、父の家で新年の挨拶から朝が始まるのですが、今年はやりません。

また、年賀状は出しましたが、Web上での新年挨拶、
大変失礼ながら、今年は控えさせていただきます。

ご存知な方もあるかと思いますが、先日12月22日、私の師匠、
10代目9世井上嘉介先生が、86才肺炎で、亡くなられました。

私の祖父が早くに両親を亡くし、遠戚である井上家に預けられ、能楽師になって後、
父も、私も、当然井上家に師事して、ずっと能楽師として活動させていただいています。

因みに、私の祖母も、先々代の奥様の親戚で、当時井上家に見習い?手伝い?
に来ていたご縁で、祖父と結婚する運びになったと聞いています。

井上先生!!!

産まれてからずっと、ほんとによくよく可愛がってもらいました。
(勿論、怒られた事もめっさあるけど)

中学一年生から、跡を継がれる井上裕久先生に、直接指導を受けていましたが、
書生に入った21才から、住み込んでいた7年間、その後31才ぐらいまで、
先生が舞台に立たなくなられるまでは、嘉介先生にも直接、教えていただきました。

宴会で、トイレに私を呼び出し、トイレットペーパーを私の身体にグルグル巻きにして、
宴席に戻り、篤史が大変やーーー!と、冗談されてた事、今もよく覚えています。

先生の面をつけての最後の舞台は、私の独立披露、能「吉野天人」だったと思います。

晩年、裕久先生に、「私の言う事は先生全然聞いてくれない。
篤史の言う事なら先生聞かれるから、篤史から言え!」
と、何度も言われた事、最大の誉め言葉と、思っています。

ただ、奥様より電話の感じから、病気が良くないニュアンス感じたのに、
怒られてもいいからと、お宅に押し掛けなかった事、後悔しています。

師匠は、親同然!!!!

それが、井上家に師事する、代々の弟子家の考えでした。

これからは裕久先生だけに師事していくわけですが、そんな事から、
今年はいつもと違う正月を、過ごさせていただこうと思っています。

ごめんなさい。

といっても、元旦の舞台などは休めません。

元旦の2つの無料の舞台の詳細を、下記に書いておきますので、
よかったら、遊びにお越し下さいませね!

2日には、私の祖母の百寿のお祝いを昼に開き、
夜には中学からの親友であり、弟子でもあり、またご両親が私の仲人でもある、
佐々木家での、毎年恒例の新年会です。

4日は小学校時代の同窓会、5日は久しぶりの焼肉会(笑)です。

全然、喪に服してないですが、でも、そんな気分!!!

我が儘、ほんにほんに、ごめんなさいです。






10:30~12:00頃 京都観世会館

舞囃子「高砂」片山九郎衞門

仕舞「養老」橋本雅夫

仕舞「草子洗小町」片山幽雪

仕舞「小鍛冶」キリ浦田保親

舞囃子「羽衣」林喜右衞門

狂言小舞「土車」茂山良暢

舞囃子「猩々」杉浦豊彦

祝言謡「四海波」全員





12:30~14:00頃、平安神宮

「翁」浦田保浩

「高砂」金剛龍謹

仕舞「鶴亀」吉田篤史

仕舞「東北」キリ河村晴久

仕舞「猩々」宮本茂樹

仕舞「田村」クセ種田道一

小舞「三人夫」網谷正美

舞囃子「嵐山」片山伸吾