京つう

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2007年12月03日

泥眼

『泥眼』(でいがん)



目と歯に金泥を塗った女面で、
成仏して菩薩となった姿とその人間ではない妖しい相貌により生霊に使います。

全く性格の違う姿を一面で使い分けますが、
この面は生霊にこそ向いていると思います。

嫉妬の感情やその感情を抑制した感情が交じった女性の執心際立っています。



当家には泥眼は先月までありませんでした。

今回『葵上』を舞うにあたり、
さてどなた様に面を打ってもらうか悩んでいるうちに先月になり、
今回は師匠家に拝借して舞おうと思っておりました。

それが急に手に入りました。

先月京都市文化博物館で会がありその階下で面の展覧会でした。

それも前々より面識がありお願いしようか迷っていた方の…。

更に展覧会お邪魔したら10面ほど飾っておられた面のうち2面が泥眼でした。

という事で手に入れたのがこの面です。



追伸・一昨日は井上同門定期会で葵上のシテ(主役)でした。

たくさんの方お越し下さりました。

本当にありがとうございます。

これからも頑張って参りますので何卒今後とも宜しくお願いいたします。
  


Posted by 吉田 篤史  at 00:40Comments(0)能の面