京つう

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2010年01月15日

尾道学園 感想文

尾道学園より、後日講演の感想文が届きました。

3人の学生の感想文を転載いたします。



『能の体験』

私は能を見て、思った事が2つあります。

1つ目は、意外と動きが速い事です。

能は今までほとんど見た事がなかったので、どんな事をするのか知りませんでした。

それに、日本の古くから伝わる踊り等は、凄くゆったりした音楽で、
舞う人もあまり動かないイメージがありました。

でも、今回見せていただいた能は摺り足で凄く速く動いたり、
跳んで大きな音を出したりと、凄く大きな動きがあったので驚きました。

勿論、ゆっくり動く所もあって、
場面ごとに速さを調節するのは難しそうだと思いました。

もう1つは、謡の事です。

能の台詞は、七五調などのリズムがあって、言葉の意味がわからない分、
尚更聞き取りにくくなると教えていただきました。

でも、声の強さ等で、今主人公がどういう感情を持っているのか、
どういった場面なのかが、とてもよくわかりました。

体験で謡った「高砂」も言葉の意味が全くわからなくて、
自分が何を言っているのか、全然わかりませんでした。

それに、能の謡には音階がなく、どの音から始めても良いけど、
それが逆に難しく思えました。

曲の始めの方は、ずっと同じ音が続いていて、謡いやすかったけど、
最後の三行くらいは音が上がったり下がったりしていました。

どのくらい上げればいいかわからないし、リズムが難しかったので、大変でした。

でも全員で合わせて謡うのは楽しかったので、いい体験ができたと思います。

いつかまた見れる機会があれば、今度は20人揃った、
本格的な能を見てみたいと思います。



『能を体験して』

私は、今回の授業をとても楽しみにしていました。

今まで能というものを見た事がなかったからです。

3年生は、国語の授業で能については勉強していたので、
難しい言葉にもあまり困らずに話を聞く事ができました。

それに、実際に使う衣装を見せていただいて、派手だし綺麗だなぁと思っていたら、
数百万もする高価なものだと聞いて、びっくりしました。

また、短時間ですが、いくつかの演目を見る事ができ、印象に残りました。

合間の解説を聞きながらどんな話なのかなぁと毎回楽しみにしながら見ていました。

演目や登場人物によって踊り方や雰囲気もかなり違うし、
派手な動きの時には、その迫力に驚きました。

中でも一番印象に残っているのが、実際に舞台に上がって舞を体験した事です。

見ている時は簡単そうに見えたのに、いざ自分がやってみるとなると、
扇の開き方や足の運び方まで全然上手くできなかったし、難しかったです。

細かい所にまで凄く気を使っているんだなという事がよくわかりました。。

「高砂」の謡も謡いましたが、今の言葉遣いや歌の調子まで、
全て違っているので、かなり難しかったです。

でも逆に、言葉の意味を考えてみるのも楽しみの1つかなと思いました。

私は小学生の時に、神楽を見たり、体験した事はありますが、
その時にも、やっぱり楽しかったというのを覚えています。

今回もおっしゃっていたように、能などの文化は、周りの協力があるからこそ、
いつまでも残っていくと思うので、これからも能や神楽などの文化に、
より興味をもって調べたり、関わっていけたらいいなと思います。



『能から伝わってきたもの』

僕は、初めて能を見ました。

先日は吉田さんと久保さんだけでしたが、迫力は本当に凄かったです。

声の大きさや、舞、鋭い眼力等が体の芯まで伝わってくるようでした。

吉田さんのプロフィールを見ていると、3歳の頃から舞台に立ち、
尾道にもよく来られて公演されているそうなので、少し親近感がわきました。

吉田さんに、何百万円もする伝統的な西陣織りの装束や、
表情や感情を細かく表現してある面などを見せていただき、
こんなに高価な物を着て舞うんだなぁと驚きました。

そして、能楽がユネスコの世界無形遺産に指定されている事を知りました。

650年もの間、能や狂言が続いてこれたのは、吉田さんや久保さんといった、
伝統を受け継いでいく人がいて、その裏には、衣装を作る職人さんや、
観客等の支えがあってこそだとわかりました。

今回は本物の能ではありませんでしたが、また機会があれば、
是非本物の能を見に行きたいと思います。



毎度、同じような私の感想文を読んだ感想ですが、これが中学生が作った感想文!

何って文才のある、まとまった文章ばかりなのでしょう!

感想文をもらう度に、心が洗われ、尚一層頑張らなくてはとゆう気持ちにさせます。

皆様に、もっともっと楽しんでもらえるよう、これからも頑張ります!  


Posted by 吉田 篤史  at 21:55Comments(0)能への誘い(講演・祝舞)