京つう

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2012年01月28日

吉田嘉謡社夏季謡曲会(京都)

7月31日

能楽師ってどんな毎日送ってるんやろ?と、たまにその疑問を私に聞かれる方ありますが、
だいたい土日祝に舞台やイベント、その前々日の午前中に申し合わせ(リハーサル)があります。

じゃあ、それ以外はその舞台の為の稽古?と聞かれますが、いやいや、ちゃいます。

舞台!!!

ここで収入になってると思ってる方多いですが、違います。

たしかに、他の方が主催されている催しに雇われて地謡などに参る時は、お礼を頂戴します。

が、流儀の催しなどはほとんど無料報酬当たり前、
自分がシテ(主役)の時は百数枚の切符を預かり、売れなければ自腹、
ましてや自分が主催する時は会場費やお越し下さる先生方へのお礼などで、
赤字なんは当たり前な世界です。

では、何で収入を得ているのか!

お稽古事、習い事として、素人の皆様に謡や仕舞をお稽古して、
その月謝収入を得て、収入にしているのです。

そしてそのお弟子様方に、自分の預かる切符を売って自腹分を減らしているのが普通ですが、
うちは後援会とゆう形で、毎月の月謝と共に幾ばくか頂戴し、かわりに切符をあげています。

私は現在、東京は秋葉原、岐阜は岐阜市と大垣市と瑞穂市に、
京都は御所南と、烏丸五条下がったとこと、向日市の実家と、南丹市園部に、
大阪は日本橋に、広島は福山市と広島市に、稽古場を持っています。

父は、京都は烏丸丸太町と、私と同じで烏丸五条下がったとこと、向日市実家に、
広島は、尾道市と福山市に、稽古場を持っています。

前置き長くなりましたが、そのお弟子様方の会、うちは吉田嘉謡社というんですが、
その吉田嘉謡社の練習会的位置付けである、夏季謡曲会を、
この日、私の地元向日市で行いました。

京都のお社中(南丹市以外)だけでの会です。

練習会とゆう名の通り、あくまで普段の稽古の延長、
基本お弟子様方だけで非公開、服装も洋服でも可です。

ここ数年ありがたい事に、お若いお弟子様が増え、華やかな賑やかな会に!

それぞれ、前月稽古していた所辺りを一人で謡い(それを独吟といいます)、
また何曲かは、始めから最後まで配役を決めて、謡います。(それを素謡といいます)

我が子、和も、元気に独吟をば!

夏場とゆう事もあり、浴衣の方も多数!!!

皆様、普段は個人(1対1)稽古なので、あまり他人に聴かれずに稽古しているのですが、
(逆にゆえばあまり他人の謡をお聴きになってない)
この時ばかりはそうはいかないので、緊張、緊張!

でも、それが上達するには不可欠ですから、場数踏んで慣れ、
また他人の謡を聴いて自分に活かしてもらわなくてはなりません。

皆様、それぞれに普段の稽古の成果をお謡いになり、その後は後席、宴会へ!

中華料理屋さん、麒麟園です。

ホテルでの後席が多いのですが、数年前から若いお弟子様増えた事もあり、
少しでも皆様の負担を減らして楽しんでもらえるようにと、
私の独断と偏見で選んだのが、この店です。

年かさな古参のお弟子様方にも、値段の違いや、
かえって和気藹々とできるゆえか、楽しんでもらっています。

こうやってお稽古を楽しんで下さっている皆様が、一生楽しんでいただけるように、
また、もっともっと新しいお弟子様が増えていけるように、頑張ります。























































追伸、ご覧下さっているお弟子様!

あなたは、私の宝です。

財産です。

ほんに、こんな先生に習ってくれて、ありがとう。

迷惑ばかりかけますが、これからも宜しく頼みます。
  


Posted by 吉田 篤史  at 00:32Comments(0)吉田嘉謡社