井上同門定期

吉田 篤史

2007年08月18日 20:21

相変わらずのバタバタ忙しい毎日です。

一昨日は京都市内の左京区下京区のお弟子様のお稽古でした。

嬉しかった事が2つ。

1つは先日京都市議会議員選にて選挙法違反があり、
それに伴い繰り上げ当選した議員の奥様が稽古に復活されました。

2つ目は私には私より年下のお弟子様が数人いらっしゃいますが、
その内のお1人が来年結婚される事になりました。

でも私は舞台で出席できないけれど…。


昨日は明日の観世青年研究能の申し合わせ(リハーサル)と、
夜9月1日の若手能で舞わさせていただく『三輪』の師匠稽古です。

いろいろと直していただいたので師匠の教えを受け、
あと2週間頑張って参ります。


で今日は井上同門定期でした。

今日は能1番と仕舞の地謡で楽なはずでした。

ところが…。

大先輩がお病気でお休み。

代役で別に後見で舞台出る事になりました。

それも父が舞う『夕顔』の…。

後見とは舞台における雑用全てを引き受ける役で、
装束をつけるのは勿論、
シテ(主役)などがもし謡に詰まったらつけてあげなくてはなりません。

ってゆっても頭真っ白です。

合間合間に本開けて覚えにかかり舞台上がりました。

内心ドキドキです。

シテが父だから尚更です。

無事に謡ってくれたから助かりました。

ただ…。

昨日の稽古における肉体疲労と、
今日の急遽後見を勤める精神疲労、
及びタバコ1本も吸う暇も昼食食べる時間もない舞台にて、
心身共にズタボロです。


でこれからゆっくり寝て明日の青年能に備えます。

嘘です。

これから食事して、たまりにたまった御礼状書きです。

休む暇など存在しない能楽師の毎日です。

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