京つう

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2007年06月06日

能楽の始まり

今日は珍しくも真面目にいこうと思います。

私の所属する観世流では1年に2度全国で修行している内弟子を、
東京にて一同に会し研修会という名にて、
お家元以下観世流の重鎮の皆様に、
いろいろと教えていただく会があります。

その中の講義にて表章様にお教えいただいた事を参考に、
能楽の歴史について考えてみます。

歴史といっても650年以上の歴史ですから膨大な量になるので、
まずは初期の歴史でいったい能楽は何年にできたのかを考えます。

1333年鎌倉時代の終わりに観阿弥は誕生。

1349年田楽能・猿楽能という言葉が初めて文献に出語。

1364年世阿弥誕生。

1368年観阿弥が曲舞を取り入れる。

1375年観阿弥・世阿弥京都今熊野にて猿楽能を興行し、
足利義満がそれを見物しその後絶大な後援者へ。

この辺りが始まりといえます。

といっても今の能楽とはだいぶ違う物であったと思われます。

で、この中でどこを始めとするかは意見の別れるところでしょうが、
私は今まで発見された文献の中で能という言葉が初めて出てきた、
1349年で考えています。

という事で650年とちょっと。

この日本という国の歴史は本当に凄いものだと思います。
  


Posted by 吉田 篤史  at 23:46Comments(0)能楽の話