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2007年04月17日

尾道薪能の沿革・2

1998年5月16日、おのみち百祭・発見!
ひろしま協賛第7回尾道薪能、演目は『井筒』でした。
朝から雨が降っており、
会場を浄土寺よりベイタウン尾道センターホールの室内に移し、
バタバタの中行われたのですが、
残念乍雨の影響で観客数も大幅に減り、577人でした。

1999年3月、瀬戸内しまなみ海道開通記念イベント前夜祭にて、
尾道駅前特別海上ステージで『羽衣』が演能されました。
船の上のステージでいろいろと大変だったそうですが、
私は師匠家に住み込みの書生に行っていたので参れませんでした。

同年5月15日、瀬戸内海大橋完成記念イベント・
しまなみ海道’99協賛、第8回尾道薪能、演目は『熊野』でした。
今まで会場を基本浄土寺にしていたのですが、
設営費の問題から会場をしまなみ交流館にして行われました。
観客数は591人と前年同様少ない人数でしたが、
設営費がかからない分大幅な黒字集計でした。

2000年5月12日、第9回尾道薪能で、演目は『鵜飼』でした。
会場は元の浄土寺境内特設舞台でしたが、
年々の観客数減少を止められず531人でした。

2001年、5月12日、第10回尾道薪能、演目は『胡蝶』でした。
観客数は643人でした。
今のところ父が尾道薪能でシテ(主役)を勤めた最後の舞台です。

2002年1月1日、私こと吉田篤史が、
師匠家での7年間の住み込み修行を終え、独立しました。

2002年5月18日、第11回尾道薪能、演目は『鐘き』でした。
私にとって一生涯忘れる事のない舞台になりました。
独立してすぐですが、父より譲り受け、
今回より尾道薪能にてシテ(主役)を勤める事になりました。
当日の天気予報は晴れで、たしかにお昼過ぎには晴れ渡る天気でした。
1時間前ぐらいから雲行きが怪しくなり、
開演10分前ぐらい前から雨が降り出しました。
通り雨だろうとそのまま進行しようとしたのですが、
どんどん雨が強くなり、止む気配もありません。
今更雨天場所の尾道駅前『テアトル・シェルネ』に移る事もできません。
父も私も半泣き状態!
苦肉の策で浄土寺の研修道場に場所を移し演能。
お客様も演者もごった返しになり、
多数の皆様に多大な迷惑をかけた舞台となりました。
入場者数は556人で、お客様を含め関係者全ての方、
申し訳ございませんでした。

2003年5月、瀬戸内しまなみ大学・おのみち市民大学公開講座で、
テアトル・シェルネにて父と私が講演いたしました。
解説・能衣装の着付け実演・仕舞体験・実演が主な内容です。

2003年5月17日、第60回尾道みなと祭協賛、
第12回尾道薪能、演目は『放下僧』でした。
昨年の雨がこたえ私自身の考えを押し通し、
今までの特設舞台を組むのを止め、
阿弥陀堂を境内に開け演者は阿弥陀堂にて行い、
お客様は境内に椅子を並べて見ていただく形にしました。
これによりただ浄土寺の境内の中で行われる薪能だったのが、
国宝や重文の建物・ライトにより眩いばかりの光を放つ阿弥陀様、
その中で650年の歴史を誇る世界無形遺産の能楽が行われるという、
私の理想の催しとなりました。
残念乍初めての試みゆえ観客数には反映されず、
昨年の雨のあまりにも多大な影響ゆえ477人でした。


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Posted by 吉田 篤史  at 20:27 │Comments(0)尾道薪能

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